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小型犬の慢性心不全は外科手術で根治可能

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犬や猫・小動物などの飼い主の多くは、ペットをわが子同然に考えている方が多いですよね。

しかし、悲しいことに多くは、飼い主よりも先に病気や老いなどで旅立ってしまいます。
だからこそ、飼い主はペットの生命の危機に直面した際に、生存する方法としてどのような選択肢があるのか、ペットが元気なうちから知っておく必要があります。

近年の小動物医療は、急速に発展し高度化が進んでいます。
しかし、全ての獣医師がこの高度化に対応できているとは限りません。

例えば、安楽死させるしかないと獣医師が言ったとしても、別の獣医師はもっと他に良い打開策を講じることができるかもしれません。
獣医師の「これしか方法はない」を信じるのではなく、飼い主が高度医療の最前線を把握しておく必要があります。
それでは、その高度医療の最前線を一緒に見ていきましょう。

高齢の小型犬に多い「憎帽弁閉鎖不全」

犬と猫、共に心臓病は死因の多くを占めています。
得に、高齢の小型犬に多いのが「憎帽弁閉鎖不全」です。

憎帽弁閉鎖不全は心臓病の9割を占めており、進行すると肺に水が溜まる症状である「肺水腫」によって呼吸困難を招きます。
肺水腫によって呼吸が苦しくなり、横になることもできずに最後は心不全で絶命してしまうことが多いんです。

飼い主からすると、一刻でもこのような苦しい症状を和らげてあげたいと願うのですが、動物医学書の多くは「基本的に治らない」としています。
実際に動物病院でも、「投薬で症状を抑えて静かに暮らすしかない」と言われることが多いのが現状です。

では、飼い主は苦しむ我が子同然のペットが絶命するのを見ていることしかできないのでしょうか。
実は、この難病を根治した医師がいます。

横浜市 都筑区のK医師です。
症例数650件と世界的にも屈指の実績から、海外から招致されて執刀することも多くあります。

憎帽弁閉鎖不全は、左心房から左心室に血流が流れる時に通る「憎帽弁」の異常で起こる病気です。
弁は、血流が左心室に流れるときだけ開くのが通常ですが、加齢によって弁そのものや、それを支える筋が変質することで上手く機能しなくなってしまいます。
これにより、血流の逆流を起こしまい、心臓にたまった血液が肺に流れ込んでしまいます。

K医師が行なう憎帽弁閉鎖心不全の手術では、心臓を切開して弁そのものや筋を縫合することで、再び機能できるようにします。
この手術は実に高度で、難しいとされる理由が2つあります。

1つは、手術中、心臓に血液が通らないように人口心肺装置で血液を体外循環させなければいけないということです。
もう1つは、弁の形成自体の難しさにあります。

小型犬なら、心臓の大きさは鶏の卵程度です。
弁に至っては、人間の乳児の爪ほどしかありません。
この小さな弁とそれを支える筋を、長さ5mmの針で縫合します。

患部の正確な状態は事前に把握できるものではなく、メスで胸を切り開いて初めて確認することができます。
弁や心臓の壁が極端に薄くなっていたり、針を入れただけで出血したり裂けてしまうこともあります。
どこで縫合するのかも、患者の心臓を見ながら臨機応変に対応しなければいけません。

これら難しい手術である憎帽弁閉鎖不全の手術に、K医師は「長年の勘としか言えない」とコメントしています。
K医師が行なう憎帽弁閉鎖不全の手術費用は、135万から。
入院1週間で30万円からと、ペット医療中でもかなり高額な金額となっています。

この金額に誤りはなく、投薬治療の半年後の生存率が約5割に対して、手術1週間後の生存率が9割。
しかも、ほかの病気を患わない限り再発することはなく、年単位で生きることができるといいます。

これらの実績から、全国から病気を抱えるペットの飼い主が訪れます。
かかりつけの獣医には手術を賛同されなかったと話す飼い主が多いことから、手術でここまで治ることを知らない獣医師が少なくないということが分かります。

K医師は、「セカインドオピニオンを出せる近場の動物病院を探して、そこからの紹介という形で来院してほしい」といいます。
そうすれば、手術後のケアは地元で行なえるからです。




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