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がん治療の選択肢

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犬・猫の死因トップは、我々人間同様にがん

老化した細胞はがん化しやすいという構造は、人間も小動物も基本的には同じです。
そして、犬・猫のがん治療の選択肢も、人間同様に幅広くなっています。

日本獣医がん学会のF会長は、「犬・猫にも治療の三本柱が整いつつある」と言います。
三本柱とは、外科手術と抗がん剤を用いた科学療法と放射線のことを指します。

そのうち、放射線治療は獣医医療では普及してこなかったのですが、ここ5年ほどで大学病院を中心に導入が進んでいます。
外科施術のしにくい部分のがんに、放射線の放射は有効な治療法です。例をあげるなら脳腫瘍です。
犬・猫の場合は、手術が難しい部位でもあるため、以前は治療を諦めざるをえませんでしたが、近年獣医医療でも放射線治療が普及し始めてきたため、年単位で延命できるケースが増えてきました。

しかし放射線は、装置が非常に高額であるため治療費も高くなってしまいます。
一般的には、放射1回につき1万~5万円が相場です。
それ週5日を1ヶ月(4週)行なうと、単純計算で月100万円の治療費がかかってきます。

放射線治療以外の外科治療では、ICG(インドシアニングリーン)という薬剤を用いて病巣を光らせ、がんを取りこぼすことなく摘出する方法が広がりつつあります。
化学療法では、特別な遺伝子を持つがん細胞にのみ有効な「動物専用の分子標的薬」も普及し始めています。

人間より早く老いる犬・猫

年齢と同じように、がんの進行スピードも人間より速いため、がんが判明したときにはもう治療できない段階であることも少なくありません。そのため、苦痛を感じる時間を減らす緩和治療も重要となってきます。

日本大学付属動物病院のA医師は、脚から挿入したカテーテルで血液の流れを絶つことで、がんへの栄養補給を止める「動脈塞栓術」を行い、開腹手術をしなくても、弱った身体でも延命させることに成功しました。

積極的な治療を行なわないことや、根治をしないことは諦めではありません。
最期の時間を快適に過ごす、一つの選択肢といえます。




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