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椎間板ヘルニアに効果・幹細胞点滴

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私たち人間の椎間板ヘルニアは、腰痛や坐骨神経痛を招き、日々の生活で痛みを感じます。しかし、犬や猫の椎間板ヘルニアは、下半身不随を起こすことも少なく有りません。

ある高齢のミニチュアダックスフントは、ある日突然後ろ足が不自然に曲がり、自分で排尿もできなくなりました。慌てて動物病院に駆け込むと、「後ろ足に神経が通っていない」と診断され、、加齢による椎間板ヘルニアで下半身不随となりました。
獣医は手術を勧めましたが、高齢であるため手術に耐えられる保障はありません。
何件も動物病院を訪ね歩いた飼い主は、K獣医科病院が行なう再生医療に賭けることにしました。

K獣医科病院が行なう治療は、点滴の投与だけ。
「本当に治るのか?」と飼い主は心配になりましたが、投与から2日後に高齢のミニチュアダックスフントの腰が立つまで回復しました。
2ヵ月後には、発症前の状態にまで回復することができました。

この獣医科病院のK院長は、人間でもまだ臨床例が少ない「間葉系幹細胞胞」を用いた再生医療のパイオニアでした。間葉系幹細胞胞は、骨や血管・心筋を再構築する働きがあり、iPS細胞に比べてがん化しにくいことでも注目されています。

まず、犬や猫の体から1円玉程度の大きさの脂肪を取り出します。
そこから、幹細胞を抽出して培養し、点滴薬を作って犬や猫に投与します。

この時、犬や猫自身の脂肪を取り出す際は、麻酔をして切開するが、他の犬や猫の脂肪を使う時は点滴のみとなります。

椎間板ヘルニアは、外的衝撃や加齢などによって、背骨の椎間板が潰れてしまい、中の髄核が脊髄神経を圧迫することで起こります。
ここに、培養液を投与することで、幹細胞が血管へと分化し、血液が回復します。これにより、患部周辺の炎症を抑える効果が期待できます。さらに、神経細胞の伸長を補助し、脊髄全体の再形成を促すと考えられています。

K氏はこれまで、430件の椎間板ヘルニアの実績の他、金属プレートを使った過去の骨折治療で骨が劣化した犬も改善するなど、全症例で9割の効果があったと言います。

費用は、複数回点滴した場合で20~30万円。
外科手術より体の負担が少なく、約1ヶ月と短期間で効果が出るのが特徴です。

ただし、この治療法については証拠や根拠が足らず、臨床に使う段階ではないと批判する獣医師も少なくありません。人間の場合、幹細胞を投与した後に死亡した症例もあることから、慎重に行なう必要があると言えます。

K氏は、「生物の自己治癒力を憎幅させる幹細胞の機能を私は信じている。あとは、証拠や根拠を集めるだけだ」と話しています。




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