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安らかに逝かせられなかった後悔・この手で送った後悔

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ペットの高齢化や病気をめぐる最大の悩みは「死」です。
さらに飼い主自らがその決断をし、引き金を引くのは苦悩を超えたものです。

かかりつけ病院の一室で、ラブラドールレトリバーのBちゃんは飼い主のMさんの顔をみつめながら小刻みに震えていました。獣医は静かにBちゃんに一本の注射を打ちました。

「その瞬間、潤んでいた黒い目がサッと乾き、ああ、この子は今まさに死を迎えるんだとわかりました。」

それから2年、Mさんはこの時のことを思い出すと今でも涙が溢れ出す。

Bちゃんは末期のがんでした。発症した時は手術で摘出しましたが「がんなので再発はありえます。」と警告されました。
8か月後に懸念通りに再発し、再手術。

「完治する見込みがないなら、もうつらい手術はやめよう」

まもなく肺に転移し「息ができなくなるからかなり苦しみます。」
医師の言葉がMさんの背中を押しました。

MさんはBちゃんの手術前にも愛猫のNちゃんを腎不全で亡くしていました。
最善を尽くそうと自宅で点滴、痩せてやつれていくNちゃんは横たわったまま苦しげにか弱き声で鳴いていました。
全身から漂う、悪臭。「これが死臭というものか」

飼い主として最後まで「頑張った」けれど「あの子を死ぬまで苦しめた。獣医のすすめどおり安楽死させてやるべきだった」と深く悔いたといいます。

安らかに逝かせられなかった後悔
この手で送った後悔

そちらが深い悲しみであるのかは誰もわかりません。

けれどもそこに横たわるのは飼い主はペットの命に責任を持たねばならないという事実だけなのです。




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